ヴェルツでは、「コーチング」を5つの構成要素の一つとして、とても重要視しています。言語による指導の大切さやチームスポーツであることもそうですが、子供のコミュニケーションスキルを向上させることも目的としています。
ヴェルツでは、コーチングは大きく分けて2つのコーチングの意味でよく使用しています。一つは、「コーチから選手」そして「選手同士」のコーチングです。
では、「コーチング」について、解説していきます。
コーチから選手にコーチングする際は、セオリーとして3つのコーチングがあります。
①「ミーティング」②「シンクロコーチング」③「フリーズコーチング」の3つです。
見学されている保護者の皆さんは、毎回この様子を見ています。
①「ミーティング」とは、その名の通り練習前や練習後にチーム全体への問いかけや説明などを共有するコーチングです。
②「シンクロコーチング」とは、トレーニング中にプレーを止めずに、コーチが選手にタイミングよくヒントや問いかけ、声掛けをしながら良いプレーや改善プレーにコーチングを行います。
③「フリーズコーチング」とは、良いプレーや改善したいプレーの瞬間に全員止まって、全体にその状況や状態、気付きを共有します。
ヴェルツではこの3つ以外にも、さらに②つのコーチング方法を意識的に取り入れています。
④「デモンストレーション」⑤「シャドーコーチング」
こちらの要素は上記3つに分類されるときもあるのですが、大事な要素として切り分けています。
④「デモンストレーション」は、その名の通り良いプレーをコーチが見本を見せるのですが、見本の見せ方ということにポイントを置いています。
そのため、現状プレーを全くしないコーチはヴェルツには存在していません。
⑤シャドーコーチングは、ヴェルツのコーチングにとって一つ重要なコーチング手法です。ヴェルツでは、反復練習が少ないため、様々なバリエーションのトレーニングがあります。
認知と判断を交えた「考えるプレー」が必要になります。そのため、デメリットとして選手は練習で迷子になりやすいということもあります。
そのため、コーチは選手の影のように動きながらコーチングする手法も取り入れています。
また「選手間のコーチング」も大事にしています。
サッカーは、チームスポーツです。選手同士が「相手がどこにいるのか?」「どこから相手がボールを奪いにきているのか?」「相手の穴はないか?」
サポートしたり、カバーしたりと選手同士がコーチング(話や声掛けをする)が必要になります。
試合をする上で、実際のところは高校生年代まではコーチが声を掛けることで事足りてしまいます。しかし本来、育成の段階ではこうした選手同士のコーチングは、レベルが上がるにつれて必要なスキルであり、社会に出ても必要なスキルであることは保護者の方はご理解できるかと思います。
こうして、一つのコーチングだけを切り取っても、ヴェルツでは様々な角度でコーチングを捉えて指導を重ねています。特に声の掛け方やタイミング、言葉選びなどは何度も試行錯誤を繰り返しながら、各チームや子供に合った形を模索しながら進めています。
Comments